インフォマニア・コンプレックス
砂場からの提案に対して、最初は戸惑い、それから、仕事中に知り得た情報に関する秘守義務の契約などを気にしていたレイコであったが、すべては治療のためだと思い直して、積極的に受け入れることにした。

砂場冴子が、10日間限定の峰山レイコ社長専属秘書として、ワークサンプリング業務に就いたのは、それから3日の後だった。

冴子は、10日間、ウイークデイは当然のこと、週末の土日両日とも、レイコと行動を共にした。

その週の土曜は、たまたま、レイコがシリコンバレーの取引先と電話会議を朝から予定していたので、そのまま丸一日、働くことになった。
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