インフォマニア・コンプレックス
日曜日は、唯一の休息日ということであったが、レイコは娘のリカとの約束を果たすべく、朝から東京近郊の巨大テーマパークへと遊びに行った。
無論、冴子もそれに同行した。

社長秘書とはいえ、テンポラリーな業務ということもあり、冴子は極力、
自分の存在感を消し、ひたすら、影のように寄り添って、レイコの日常を記録し続けた。

レイコも初日はさすがに、冴子の目を意識したような振る舞いが随所に見られたが、冴子があまりに見事に気配を消し、常に一歩控えて、そっと行動を共にすることにより、すぐにその存在が気にならなくなった。

冴子は、極めて冷静な観察者として、レイコの一部始終を記録した。
< 35 / 38 >

この作品をシェア

pagetop