白緑蝶"ever since【続】
「もう、こういう事は後回しが
 一番ダメなの
 
 悩む時間が多くなれば
 なるほど、そこから
 抜け出せなくなるよ」

誰からも着信のない、私の
携帯電話は、ぽいっと
テーブルに放置されたまま。

その携帯電話に触れた咲は
勝手に操作し始める。

「サキ?

 まさか、ソラにメール?」

咲から携帯電話を取り返そう
とする私の手を掴んだのは
百枝。

「ヒワ、サキに任せなさい」

「えっ、でも・・・」

咲は職業柄、言葉を自由に
操る。

『ソラ、お仕事中に連絡して
 ごめんなさい

 今夜、どうしても
 二人きりで会いたいの

 あのホテルの部屋で
 貴方が訪れるまで、私
 何時間でも待っています
 
 何時でもいいの
 少しでもいいの
 
 お願いだから会いに来て』
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