白緑蝶"ever since【続】
「抱きたくないくせに
 
 抱かなくていいよ」

「誰が言った?」

「だって、そうでしょう?

 貴方は私に触れようとも
 しない

 最近、キスしたのいつ?

 忘れ、ちゃった」

ぽろり・・・

また、涙が頬を伝う。

「ユラ?」

私の頬に手をかざし、顔を
覗き込む貴方から私は視線
を逸らす。

そして、その腕から逃れよう
とするけれど、逃れられない

貴方の唇が、私の唇に触れそう
になる一歩手前で、私は反対側
へ顔を向けた。

「無理しなくていいよ
 
 私になんて触れたくないのに
 触れなくていい・・・」
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