白緑蝶"ever since【続】
俺は、いつも、ここから

ゆらの手を取り、もう一度
さっきのShop内へと消えて行く
ひわとゆらの背中を見つめ

そして、少し時が経つと満面の
笑みを浮かべて俺の元へと駆け
てくる姿を見つめる。

「あった?」

「うん、あった」

「ゆらも、あったよ」

そんな姿を見つめることが案外
楽しみな俺だったりする。

「俺のは?」

二人は、顔を見合わせて言う。

「パパは、なし」

ああ

俺は何にもいらないさ。

おまえ達が居ればそれでいい。

「飯食って帰るぞ、おぅ!」

帰って、パパは

お仕事でもしますか・・・
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