嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「さっきは悪かった。お前が悪い訳じゃないのにな。八つ当たりした」
「…ううん…私の方こそ、しっかりしてないばかりにごめんなさい…」
「お前が謝る必要ない。俺の単なる独占欲が招いた事だ。悪かった」
「…蓮也」
それって、私が他の人に触れられて独占欲に支配されたって事?
それであんな風に怒ったの?
「腹減ってるだろ。飯食うか」
蓮也の優しい言葉に泣いてしまいそうになるのを、歯を食い縛りぐっと堪える
それを察してか、蓮也は骨張った大きな手で頭をぽんぽんと撫でてくれた。