嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
展望台専用の駐車場に着くと、車から降りて展望台に通じるエレベーターへと向かう
「今夜は冷えるな」
「うん、風がとっても冷たい」
蓮也は私の手を取り、骨張った大きな手で恋人繋ぎで手を握る
手を繋ぐのは初めてじゃないけれど、ドキッと胸が高鳴り妙にドキドキする。きっと私、今顔が赤いんだろうな
「何だ、照れてるのか?」
「ち、違っ!」
「可愛い奴」
もう、また面白がって。
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