嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
ん、今度は蓮也髪に触れてる…?
この香りは…あれ…?
ボヤけていた視界は徐々に元へと戻り、隣りで私の髪と戯れる蓮也へと顔を向ける
…え
…この人誰?
…蓮也じゃない
誰この人…?
「目覚めた?」
「…………」
一気に身体中の血がざわめき、血の気が引いて行く様な冷たい感覚に襲われる
声が…出ない…
どうして…知らない人と…ベッドの上にいるの…?
どうして…裸…なの…?
…どうして……?