語り屋
「帰る方法はあると思うんだけどなぁ…」


考え始める男の子。

私は暇なので観察することにした。

襟足の長いこげ茶色の髪。

目は切れ長。

鼻筋の通った高い鼻。

薄い唇。

白い肌。

……これがイケメンというものだろうか。

“イケ”てる“メンズ”というものなのか…?

結局のところ、私にとってはどーでもいいんだけど。

あぁ、あと服装だけど。

………ジャージ。

なんだそれ。

年的には私と同い年か少し上ぐらい。

まぁそれこそどーでもいい。

すると男の子が思い出したように顔をあげた。


「あ、そうだ。
名前訊いて無かったよな」

「…まぁ」

「俺は梓」

「……黒岩です」

「下は?」

「…千絵」


満足そうに男の子改め梓君は頷き、また考えをまとめるため自分の世界に入っていった。

……マイペースだな。
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