とある僧侶と不遜な僧侶
「この巻物はね、元々東再寺に厳重に保管去れていた物なんだけど、先日東再寺に夜盗が押し入ったみたいでね。この巻物を狙ったわけではなかったみたいなんだけど、保管庫の場所がわれてしまったから、うちで一旦預かったんだよ」
「はあ!? 俺、夜盗に押し入られたなんて話聞いてないっすよ?」
「巻物のこともあるし、盗られる前に夜盗を全員捕らえたみたいだから大事にはしなかったみたいだね。それに……キミのお父さんが1人で10人もいた夜盗を半殺しにしてしまったらしいから、やっぱり大事には出来なかったんじゃないかな?」
「は、半殺し!?」
私が絶句しながら呟くと、弥昼は「あのクソ親父が!」と吐き捨てるようにして呟いた。
「それにね、この巻物が私のところに来て解ったんだけど、どうやら封印術が弱まってるみたいなんだよね。……弥昼くん何か感じるでしょう?」
和尚様が弥昼を試すように訊ねた。
弥昼はそれを感じ取ったのか頭の後ろで手を組んであくびをしながら、やる気なく答える。
「……い~え別に~!」
そのこ憎たらしい頭を バシッ! と叩く。
「痛っ!」
「和尚様にたいして何ですかその態度は!! ちゃんと視なさい!! あなたは一応こんなナリしててもうちで一番法力が強いんですから!!」
――そうなのだ。
コイツの何が一番嫌いって、この地域でも多分1位、2位を争うくらいの巨大な法力を持ちながら、こんなにもやる気がなく、ふしだらなダメ僧侶であることが、私は一番嫌いなのだ!!
こんなやつに莫大な法力があるのに、私は……。
「そうですよ。弥昼くん、ふざけてないでちゃんと視てください」
和尚様に促され、弥昼は渋々ながら口を開く。
「……確かに、黒い渦のよなものが巻物に巻きついているように視えるっすね。白い方はまだ薄い、黒い巻物の方はちょっと薄いって感じっすかね?」
「はあ!? 俺、夜盗に押し入られたなんて話聞いてないっすよ?」
「巻物のこともあるし、盗られる前に夜盗を全員捕らえたみたいだから大事にはしなかったみたいだね。それに……キミのお父さんが1人で10人もいた夜盗を半殺しにしてしまったらしいから、やっぱり大事には出来なかったんじゃないかな?」
「は、半殺し!?」
私が絶句しながら呟くと、弥昼は「あのクソ親父が!」と吐き捨てるようにして呟いた。
「それにね、この巻物が私のところに来て解ったんだけど、どうやら封印術が弱まってるみたいなんだよね。……弥昼くん何か感じるでしょう?」
和尚様が弥昼を試すように訊ねた。
弥昼はそれを感じ取ったのか頭の後ろで手を組んであくびをしながら、やる気なく答える。
「……い~え別に~!」
そのこ憎たらしい頭を バシッ! と叩く。
「痛っ!」
「和尚様にたいして何ですかその態度は!! ちゃんと視なさい!! あなたは一応こんなナリしててもうちで一番法力が強いんですから!!」
――そうなのだ。
コイツの何が一番嫌いって、この地域でも多分1位、2位を争うくらいの巨大な法力を持ちながら、こんなにもやる気がなく、ふしだらなダメ僧侶であることが、私は一番嫌いなのだ!!
こんなやつに莫大な法力があるのに、私は……。
「そうですよ。弥昼くん、ふざけてないでちゃんと視てください」
和尚様に促され、弥昼は渋々ながら口を開く。
「……確かに、黒い渦のよなものが巻物に巻きついているように視えるっすね。白い方はまだ薄い、黒い巻物の方はちょっと薄いって感じっすかね?」