恋する猫は、月の下~母さんの昔話~
リクは体中が熱くなり、清汰に勢いよく頭をさげると

一目散にその場をかけだしました。

嬉しい!

緩んだ頬から自然に笑みがこぼれます。


清汰に「大好きな猫」と言われただけなのに

まるで自分が好きだと言われたみたいで
体中に響く清汰の声にうっとりとしました。

私のことじゃないのにと理解しているのに、嬉しさをかくせない自分が不思議でなりません。

「私が猫を好きだから、そう思ってしまうのかしら…」

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