恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
「あの…!あたし、恵都のそばにいるよ。ずっとそばにいて、雲も一緒に見てあげる!

そしたら…そしたら恵都はさみしくない?」

一気にまくしたてた、突拍子もない自分の言葉が

子供みたいに幼稚な気がしたけど、あたしはかまわず続けた。

「あたし、何でもするよ。恵都が寂しくなくなるなら、なんでも!」

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