恋する猫は、月の下~花の名のキミ~
「人間って名前じゃないもん。恵都っていう名前だもん」


別に…怒られるようなことはしてないし。

あたしが開き直ると

「名前なんか、どうでもいんだよ!」

しま兄は不機嫌を全開にして、くわえていたネズミを放り投げた。
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