純愛♡ごっこ
「夕飯、どぉしよかな?」
歩きながら、意識を家へと集中させてみるのに‥。
とても気になっていたんだ。
陸のペンダントトップが、スペードをくり抜いた形だったから。
まるで、あたしと陸のペンダントトップが、対になっているみたいだったから。
だけど‥。
あたしは、陸を、すきになってはイケナイ‥
正義感が強い彼のキモチを、愛だと勘違いしてはイケナイ‥
まだ高校二年生の陸を、逃げ場にしてはイケナイんだ‥
夕陽が沈んだ薄暗い空に、月がポツリと浮かんでいた。
憐れみを含んだ月光を放ち、月は、あたしを見下ろしていた。