純愛♡ごっこ
 

「ちょっと話せるかな?」


そう尋ねられ、彼女と一緒にスーパーの中にある小さな喫茶店に入った。


一緒にいる女の子は二歳くらい。

母親の膝に抱かれて、知らないあたしを前に、緊張しているみたいだった。


「ビックリさせて、ごめんね。」


シンの前妻、ユミさんが言った。


「いえ‥。」


どうしてイイか分からず、あたしは女の子を見た。

どことなく、目元がシンに似ているように感じる。


ユミさんは、花火大会の日に、たこ焼きを食べているあたしとシンを見掛けたと話した。


あたしの顔を覚えていたから、声を掛けたと笑顔で言った。


 
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