運命の、その場所で


「先生!オレが、ユキを保健室に連れていくよ。」




教室が急にザワつきだした。



「ダレ?」



「あれって…7組の?」


みんなが口々に言ってるのは、私の耳にも届いてた。

ナチの言葉もちゃんと聞こえてた。



でも、一番聞こえたのは




『ナチ…?』


シャーペンを落としながら驚くミナの声だった。





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