スノーマン*☆セレナーデ
「ここは?」
「ここは日の出の見える浜です。
ほら、もうすぐ朝日が昇ります。
どんなに悲しく辛い日が続いても『日はまた昇る』、と言いたいところですが、ここはあえて『それでも地球は回っている』と言っておきましょうか」
そう言って、彼は乾いた声で小さく笑った。
「へ?」
――スノーマンはガリレオの生まれ変わり?
なんて、素っ頓狂なことを考えているあたしに彼は追い打ちをかける。
その視線の先には、オレンジ色に輝く太陽が顔を覗かせていた。