何度でも言おう、君が好きだと。


あれ、俺いつの間に寝てたんだろう…


煌々と付く電気とテレビからスポーツニュースを読むキャスターの声。

つけっ放しの扇風機。


明日も仕事なんだから、ちゃんと布団で寝なきゃな…

全てを消して布団に入る。



「夏休み、かぁ…」



思い出してみると凄く最近の事のように思い出すが
実際は9年も前の事だ。


意識なんてしてなかったけど
色あせない思い出ってあるもんなんだなぁ。


俺はあの時、そう言い切るハルにどう思ったんだったっけ。



思い出そうとすればするほど

あの時の飯田のバカでかい笑い声が頭の中を木魂する。



めんどくせぇ。

どうでもいいや。


そう思いながら

俺は再び眠りについた。
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