何度でも言おう、君が好きだと。


「滝ー!おはよー!ハル来たよー!」


金曜日、俺はハルの声で目が覚めた。


「なんだまだ寝てんのか!」

「夜勤前だから。いつもは夕方まで寝てんだけど」

「解る解る」


一体何が解るんだろう。

俺はタバコに火をつけた。

一緒にお香にも火をつける。



「どうなの、学校」



ハルから言い出すのを待とうと思っていたが

どうしても気になってしまい我慢出来なかった。


「え?ああ、ネイルスクールね」


コロコロしながらハルが答える。


「頑張って通ってるよ~。毎朝5時に起きてる」


「は!?5時!?」


眠いから無理、という理由で旦那を朝見送る事もしないハルが

毎日5時に起きてるって!?


「うん、練習する時は4時とかだけどね」


「れ…練習!?」
< 24 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop