寂しがりやの猫
朝。

早めに出勤して 社長が来るのを待つ。

社長は 誰よりも早く出勤する人だった。

「おはようございます」


出勤途中の社長に声をかけた。

「おっ 早いね。おはよう」

社長は 爽やかに笑って挨拶してくれた。

「あの… 今晩お時間戴けますか」

少し緊張気味に言うと、もちろん、と社長は笑ってくれた。

< 190 / 214 >

この作品をシェア

pagetop