寂しがりやの猫
「おはようございます」

パソコンを立ち上げていると もう一仕事終えて来たような田村に挨拶された。


「あ、おはよ」

「朝から ちょっとトラブルです」

「え、そうなの?」

「はい。発注ミスで」

「え、マジ。私?」

「いや 多分…」

田村は チラッと結城のほうを見た。

課長から 何やら言われている。

「そっか… 私もちゃんとチェックしてあげれば良かった。もう大丈夫かなと思ったから」

私は 立ち上がって課長の元に行く。


事情を聞いて一緒に謝った。

結城は 涙ぐんでいる。

課長は泣かれてしまったので さすがに もう怒るのを止めてしまった。
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