寂しがりやの猫
その後 田村が手伝ってくれて 資料探しは 順調に終わった。

さすがに 申し訳ないと思い、帰り支度をする田村に ご飯おごるよ、と声をかけた。


「あ、大丈夫です。お腹空いてないから。今日は お昼 食べたの遅かったんですよ」

あっさりと断られてしまった。


なんだか 訳のわからない気持ちが込み上げてくる。

二人で駅までの道程をゆっくりと歩いた。

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