不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。
(え!?何で理来が?)
新入生代表なんて聞いてなかった私は、校長の前で 代表者の言葉 をすらすらと読み上げる理来を見ている事しかできない。
「ねえ、あの子かっこ可愛くない?」
「思った。後で声かけてみよーよ。」
隣のクラスの生徒が小声で話しているのを聞き、私は(さすが理来)と思った。
容姿端麗で代表者の彼は新入生全員から注目を浴びている。
そういえば、中学の頃から理来は私より遥かに頭が良かった。
成績優秀な彼が代表者に選ばれた事には納得だ。
(…私とは、正反対だなぁ)
拍手とともに自分の列に戻っていく理来を見て、なんだか理来が遠い存在になってしまった感覚に陥る。
*
入学式が終わると生徒達は再びクラスへと移動をはじめた。
同じクラスの女子達は既にグループに別れていて、私は完全に出遅れたと改めて思う。
(…よし!)
こうしちゃいられない、と思い私は前を歩いていた生徒に勇気を振り絞り声をかけた。
「あの、」
私の声に気づき、二人が振り向く。
「私も、一緒にいっていい?」
「え、あー…」
「悪くはないけど、ね。」
二人は顔を見合わせて困ったような表情を浮かべる。
え?私何かしたっけ?
「「ごめんなさい!」」
突然、二人は謝り早足で行ってしまった。
私はぽかんとする。
(え、今の何!?私嫌われてる!?いやでも嫌われるような事してないし!)
なんで?
疑問しか浮かばない。