不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。

(え!?何で理来が?)

新入生代表なんて聞いてなかった私は、校長の前で 代表者の言葉 をすらすらと読み上げる理来を見ている事しかできない。

「ねえ、あの子かっこ可愛くない?」

「思った。後で声かけてみよーよ。」

隣のクラスの生徒が小声で話しているのを聞き、私は(さすが理来)と思った。


容姿端麗で代表者の彼は新入生全員から注目を浴びている。


そういえば、中学の頃から理来は私より遥かに頭が良かった。

成績優秀な彼が代表者に選ばれた事には納得だ。


(…私とは、正反対だなぁ)


拍手とともに自分の列に戻っていく理来を見て、なんだか理来が遠い存在になってしまった感覚に陥る。














入学式が終わると生徒達は再びクラスへと移動をはじめた。

同じクラスの女子達は既にグループに別れていて、私は完全に出遅れたと改めて思う。

(…よし!)

こうしちゃいられない、と思い私は前を歩いていた生徒に勇気を振り絞り声をかけた。


「あの、」

私の声に気づき、二人が振り向く。

「私も、一緒にいっていい?」


「え、あー…」
「悪くはないけど、ね。」

二人は顔を見合わせて困ったような表情を浮かべる。
え?私何かしたっけ?


「「ごめんなさい!」」

突然、二人は謝り早足で行ってしまった。

私はぽかんとする。

(え、今の何!?私嫌われてる!?いやでも嫌われるような事してないし!)

なんで?

疑問しか浮かばない。

< 11 / 104 >

この作品をシェア

pagetop