不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。

暫くするとこの場の空気に慣れてきたのか、話し出す人がでてきた。


クラス内は既にグループができかけている。

どうやら中学校が一緒だった子同士で固まっているらしい。

…どうしよう、出遅れたかもしれない。

中学が一緒だった友達なんてこの学校にいない私はどうしようか悩む。

唯一、理来のおかげで知り合う事ができた村上君は相変わらず女の子に絡んでいるし、


「…。」



「荷物を置いたら体育館に出て下さい。」


どうしようか悩んでいる時に、合図がかかった。

ぞろぞろと移動を始めるクラスメイトに紛れて、私も進み出す。

廊下にでるとちょうどCクラスからでてきた理来と目があう。

理来のまわりには既に数人のクラスメイトがいた。

上手く馴染めたようだ。


(…私、やっていけるのかなぁ)

ふと、そう思った時だった。

ぼうっとしていたせいで足がもつれて体勢を崩す。


「っうわ!」


刹那、ぐい、と腕を引かれ、転ばずにすんだ。


腕を引っ張った人物に視線をむければ、そこには金髪君がいた。

驚いて目を見開けば、ぱっと手を離される。

「…あ、ありがとう」

礼を言えば彼は ちゃんと前見とけ とそっけなく答える。

…見かけによらず優しい、と思い、へらりと笑みを浮かべた。


「心!」

「理来?」

「行くぞ。」

「あ、ちょっ、」

突然理来が駆け寄ってきて、私の腕を勢い良く引いた。

すれ違う生徒達からは 可愛い〜 とか 女の子かなあ? とかいう声が漏れる。

だんだんと理来の機嫌が悪くなっていくのを感じながら、私は金髪君に小さく手を振った。

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