不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。
「理来、急に何?」
尚も腕を引っ張る彼に問えばばっと離された。
「さっきの奴と関わるな。」
「何で?確かに見た目は怖そうだけど悪い人ではなさそうだし…」
ていうか、どうして理来にそんなことを言われなきゃいけないんだろう。
不思議に思いながら、理来の顔色を伺えば彼は少し言いにくそうに口を開いた。
「同じクラスの奴から聞いたんだけど、さっきの金髪の…乃木東矢(のぎ とうや)は問題起こして留年してるらしい。先輩から目つけられてるみたいだから、一緒にいるとこ見られるとお前まで巻き添えくらうだろ。」
心配しての行動だったらしい。私は思わず目を見開いて理来を見た。
「な、なんだよ。」
「心配してくれてありがと。けど私は大丈夫だよ!」
笑顔でそう言えば理来はあからさまに呆れたような表情を浮かべる。
(…コイツ、何もわかってない。)
「…とにかく、気をつけろよ。」
不機嫌そうにそう告げたあと、理来は体育館内に入りクラスの列に並んだ。