花物語
花の神様お願いです
花の神様
私はガーベラといいます
人は私の花びらを一枚ずつ
好き嫌い好き嫌いとか来る来ないとか言いながらちぎって
恋の花占いをします

私の花びらの枚数が少な過ぎず多過ぎず
花占いにちょうどいいらしいのです
花びらはいつか散るものですが
やっと花開いたときに恋の花占いだからといって
花をちぎられるのは身を切られるようにつらいのです

花ですから人に喜ばれるのはうれしいのです
人のお役に立ちたいとも思っています
ですから花の神様お願いです
どうか私たちをお助けください
いい解決策でお導きください

ガーベラの願いはもっともだと花の神様は思いました
花占いと言うが人は自分の都合のいい結果を得ようとする
占いが嫌いとでても好きとでるまでやりなおす
それでは花がかわいそうだ
なんとかいい解決策を見つけてあげよう

そこで生まれたのが花びらがいっぱいの八重咲きのガーベラ
“テラ ビーナス”もそのひとつ
花びらが多過ぎて面倒だから人は花占いには使わないだろう
それが花の神様の狙いでした
この計らいをガーベラさんはよろこんだとかよろこばなかったとか

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