【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「・・・!!この子は!?」
私は次の少女を見た途端、驚愕の言葉を発した。
「臨音さん・・・?」
そう、次の"記憶少女"と書かれた少女は、臨音さんそっくりだった。
黒い髪に着物姿、雰囲気まで似ていた。
「ねぇ、これって臨音さん?」
私は気になってつい尋ねてしまった。
「フフ。何を言っているんです?」
臨音さんは、笑って答えた。
・・・良かった。やっぱり、人違いだったんだよ。
「・・・やっぱり結香様は、私のことを覚えていませんか?」
「え?何のこと・・・?」
私がそういうと、慌てたように臨音さんは答えた。
「い、いいえ!覚えていないんでしたらいいんです。・・・この少女の訳を見て、思い出してくだされば、それでいいんです」
「・・・??」
私は不思議に思いながらも、赤いボタンを押した。