【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



少女が主の部屋に食事を持っていった時、他の使用人が主に言いました。



"旦那様の息子様が消えました!!"



と。


しかし、悲しんだのは少女を除く人間だけ。


息子を嫌っていた少女は、薄ら笑いを浮かべていました。


さて、ここで考えましょうか。


少女は、朝から肉を使っていた。

それも、わざわざ"新しい肉"を・・・。


その上、血飛沫がたくさん飛んだ。


さぁ、もうお分かりですね?


そうです。

少女が主のために使った肉は、"息子の体"だったのです。


少女は、息子の体を使うために夜遅く、息子の部屋に忍びこみ、殺しました。


そして遺体をそのまま食堂に隠しておいたのです。


よくまぁ、バレなかったこと・・・。

このことは、私も驚きました。



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