【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
それは、バレンタイン前日の日のこと----・・・
ねぇ、どうして?最近健君の様子がおかしいよ。
私が「デートしよ?」って言っても、断るし・・・。
いつもの健君なら、笑って「いいぜ!」って言ってくれたのに・・・。
ねぇ、もしかして私以外に好きな人が出来ちゃった?
ねぇ、そうなんでしょ?ねぇ、答えてよ!
「・・・ねぇ、健君。私のこと・・・好き?」
私は、勇気をだして聞いてみた。
本当はこんなこと聞くの、恥かしくてしょうがないんだよ?
でもね、私は健君が好きだから何でも出来ちゃうよ?
例えば、健君が「アイツを殺せ」って言ったら私はすぐに殺しちゃうからね?
「・・・好きだよ」
健君は私に「好きだよ」って言ってくれた!!
とっても嬉しい!私はその言葉で今日一日頑張れちゃう!!
・・・なんて思ってるわけないでしょ?健君。
何なの?今の沈黙は・・・。
私のことが好きなんだったら、すぐに答えられるはずでしょ?
「ねぇ、健君。今の沈黙は何?」
「え?あ、あぁ。ボーっとしてたんだよ」
私はこの言葉が許せなかった。
どうして"彼女"といるときに別のことなんて考えていられるの?
私が黙っていると、今度は健君が言ってきた。