恋する24時

 何が違うのか

 って、言葉には表せなくて



 頭の中濃い霧がかかってるみたく

 重くて、落ち着かない。





「……」





 こう言うの

 全部まとめて

 解ってくれてる人だって

 ずっと思ってたから。





 どうしちゃったんだろう?



 最近仕事、忙しいからかな?





 アタシのココロ

 何が何だか分からなくて

 混乱してる。



 やっと見つけた

 アタシをわかってくれる人

 なのに……。





「今日は、ドコに行こうとしていたの?」



「ん? 川辺でのんびり寝そべって、青空の下でここのサンドイッチ食べたかったかなぁって……」





 あっ☆ うん

 それ好きかも。





「嬉しい、ありがとう」





 こうやって雨の中で

 食べるのも大好きだけど。





「えっ?」





 驚く、聖人くんの顔が

 可愛いい。





「聖人くんの気持ちが、嬉しかったの」



「……」





 アタシの言葉に

 照れて横を向く仕草も可愛くて





「……」





 アタシは

 ムクムクと

 その頬に触れたくなった。





「そろそろ、ウチに行く?」





 小さな合図

 受信した彼が

 甘い笑顔で目を細める。





「うん、行こう」



< 131 / 915 >

この作品をシェア

pagetop