恋する24時

「……ルト、せんぱぁ、…ぃ」





 熱くて

 切なくて

 名前を呼ばずにいられない。





「貴梨香、ちゃん」





 先輩のかすれた声に

 ゾクッとする。



 耳に触れる長い指

 叫びたくなるくらい

 気持ちいい。



 もう一度重なる唇。



 もっと

 もっと深く…





 ピンポーン♪





「――…っ!!!???」





 あっ……。





 突然のチャイムで

 我に返るあたしと先輩。





「……」





 見開く目が、顔が

 こんなにも近くて…――



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