恋する24時
時計みたいな人だと思っていた――
あたしの所属する経理課は
課長と係長
3人の主任と
数人の女の子達で成り立っている。
そのうち
男の人は3人しかいない。
そして
その3人ともがオジサンと言う
若い女子ばっかりのウチの課的には
ガッカリな状況だった。
でも…――
あたしにとって
白崎主任は
全然ガッカリな男の人ではなかった。
知っているのと
知らないのでは
180度違って見えることがある。
恋は一秒――
「……」
それは
まったくの無防備状態の時
突然、あたしの心に訪れた。
いままで見たことのない主任の…――
あたしはきっと
主任のあの顔に
堕とされてしまったんだ。