恋する24時

「――…でぇ? オレにナニ聴きたいワケ?」





 同期の生方尚人は

 半分シラケた顔であたしを見上げた。



 へ?



 話終わって

 やっと食べられたハンバーグを

 仕方なく飲み込んで

 あたしは生方を見た。





「だから~、どうやって仲良くなったらいいかな? って……、あのくらいの年齢の男の人って、どんな話すればいいのか分からないのよ」





 そんなに不機嫌にならなくてもいいんじゃない?



 ココ、あたしのオゴりだし

 大奮発の鉄板焼き

 しかも

 チーズインハンバーグじゃん!!





「ナンでオレ? 白崎主任なんて知らねえし」





 むぅ、だから~

 色々情報、聴いてもらいたくて

 オゴってるんじゃん!!



 さっし悪いヤツ





「……だって今、生方、伊織先輩落とし中でしょ? 年上の人のコト分かるかなぁ、って……」





 いつもは優しい生方が

 何で不機嫌なのかが分からない。





「うぐっ!? ゲホッ、ゲホッ…」



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