恋する24時
「……大丈夫?」
生方は
飲んでいたアイスコーヒーを
器官に入れちゃったらしく
目の前で苦しそうに咳き込んでいる。
「明日実、お前ぇ~、それダレに聞いた!?」
「情報源は、明かさないのが鉄則でしょ?」
感じ悪かったバツよ!
あたしは、ニッコリと笑って
口元に人差し指を立てた。
「……~っ!!」
真っ赤になって涙目で
こっちを睨んでくるし
こう言う所はマジで可愛いなコイツ……。
生方、けっこうモテるのに
90%無理そうな美人でカッコイイ先輩に
現在片思い中と言う情報は
本当みたいだ。
「あたしね、真面目に相談してるの、ちゃんとのってくれたら、伊織先輩のコト協力するわよ?」
「マジで!?」
いい食い付きっぷりに
内心ホッとする。
さっきまでとは大違い。
「女の子ネットワークで色々協力してあげるよ?」
「……」
それ以降頑張るのは
生方次第だけどね。
「……じゃ、じゃあ、オレは何すればいいんだ?」