LOVE…LOVE…LOVE
待っていたもの
体操部として活動していくなかで部活仲間の未来も佐藤先輩のことが好きだと繭から聞いた。

未来には負けたくなかった。
男子の1年田城に佐藤先輩のことを色々聞いた。
『田城~佐藤先輩のしたの名前ってなんてゆーの?』
『ん?佐藤先輩?』
『そおそお!!』
『佐藤先輩は大樹だった気がする』
『大樹かぁ~いいねーありがと♪』
『あ…あぁ。』
『あっ!!アドとか持ってたりしない?』
『持ってるけど…ほしいの?』
『ほしいほしい!!!』
『わかった。ぢゃあ先輩に聞いてからメールで送るわ』
『サンキュー』

・・・。
『やったぁーーーアドゲッチュ』
部活が終わり家にかえると田城からメールが着ていた。
『ほらいいってさ!がんばんなよ。sato-daigmy…』
そのアドを登録し早速メールしてみようと思った。でもいざとなるとなんて打っていいかわからない。
色んな不安が込み上げてくる。
私のこと知らないよね…
いきなりして迷惑かも…
メールしても返信してくれなかったら…
わたしはとにかく言葉を考えた。
『1年体操部の楠見咲希です。良ければ登録お願いします!!』
これだけの文を送るのにどれだけの時間がたっただろうか。
もう外はすでに真っ暗だった。

《あの時にはこんな辛い事が待ち構えていようだなんて思いもしなかったよね。きっと自分でも自信があったんだ。けれど…》
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