LOVE…LOVE…LOVE
タイトル未編集
私の初恋は中学一年生の春のこと…。
桜が散り段々友達もできてきた。
『咲希ー!仮入部体操部いくよね!?』
と親友の繭。
『うん、一緒に行こーどんな感じかね~』
放課後私たちは体操部が活動している体育館に向かった。
もうすでに仮入部の子が入り口の前で待っていた。
中ではなにやら先輩たちが準備をしているらしい。
繭とおしゃべりをしながら待っていると
ガラガラ…ドアが開いた
『1年生、お待たせ』
笑顔で出迎えてくれたのは三年生の爽華先輩だ。
私たちは先輩の後に続き体育館に入り顧問の先生の話を聞いてストレッチをしたとき…
私の眼に飛び込んできたのは男子体操部の二年生。名前やクラスはわからない、一目惚れをした。
私は仮入部の間ずっとその先輩を見つめていた。
ふとその先輩と目が合ったとき私はみいってしまい逸らすことができずにいた…。

仮入部が終わり私たちは着替えて体育館を後にした。
帰りもあの先輩ことが頭から放れなくて、寝る前もいつでも先輩のことを考えていた。
明日も会えると思うとなんだかとても嬉しくなる。
その時からもう体操部に入ると決めていた。

次の日。
帰りの学活が終わって昨日と同じような体験をした。
でも昨日と違うのが1つだけ…
あの先輩の名字とクラスがわかった。
『2年9組佐藤…先輩?か…』
わかったのはあくまでも名字とクラスだけ…
だけど私にはすごく佐藤先輩に近づけた気がした。

あれから1週間が経ち、私は体操部に入部届けをだした。
これで毎日佐藤先輩に会える!!
私はこれからの部活が楽しみで仕方なかった。

そお、あんなに辛く苦く哀しい想いをするとは知らずに…



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