それでも彼女は嘘をつく


あの頃はもう流す血も出ないほど


心が傷ついていた


悲しい事や辛いことがあっても


もう心に傷がつく場所がなかった


例え傷がついたとしても


流れ出る血もかれていた


強くなった訳ではない


ただ何も感じなくなってしまっていたのだ




泣きじゃくる玲子が


記憶の奥底にしまい込んだ


その頃の私と重なった
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