* 俺様な先輩 *
「気にすんな」
「別に気にしてません。
…もう、聞き飽きましたから…」
強がってみせたのに、
弱く、もろくなってくあたしの心。
ダメだな、あたし…
もっと、もっと強くならなくちゃ…。
そうじゃなきゃ、先輩の彼女なんて
務まらないよ。
「ならいいけど」
先輩はそう言って
あたしのほっぺを触った。
今にも先輩の手を握りたい衝動を
必死に堪えた。
いつまで、我慢したらいいの?
いつになったら、文句
言われずに済む?