先生、キライ!
13
「先生、親と仲いい?」


「悪い」

「なんで?」

「さあな……親が苦手な子どもだっているだろう」

 また、一つ、私の中でパーンと音を立てて弾けた。

「学校の先生は、親と話し合いなさい、親と仲良くしなさいって言うんじゃないの?」

「そうかあ?無理しても意味ないじゃん。でも、どこかで折り合いつけないといけないかもしれないんだろうな……ガキじゃないしな……」

「先生はいつも本音だね」

「別に……先生っていう商売がまだよくわかってねえのかもな」

 ヤスオちゃんはそのまんまでいいよ、と言いかけてやめた。
 妙に照れくさかったから……
 


 私は冬休みに思い切って、バイトをする事にした。

 小さな喫茶店だから、ばれることないって思ってた。

 そこに、ヤスオちゃんがいきなり現れた。

 一人じゃなかった。

 無断バイトがバレたことよりも、ヤスオちゃんの後ろにいた女の人を見て、心がズウンと重くなった。

 ヤスオちゃんは私を見つけて、チョットびっくりしていたけれど、いつもの調子で可愛い八重歯を見せて笑ってから、手を振った。

「先生、彼女と一緒?ここでバイトしてることは内緒ね。私も先生の彼女見たことは、内緒にしとくから……」

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