同居、始めました!
ピッと電話を切ると紅ちゃんはいつの間にかリビングにはいなくて。
隣のベッドルームに行く航ちゃん見るとクローゼットから服を取り出している。
「あれ?着替えるの?」
「あぁ、このままじゃお前の家にも行けないからな」
「うげーーっ行かなくてもいいよ!」
前に視線を戻してテレビを付ける。
いつもなら楽しく見てたバラエティ番組も
今はちっとも面白くない。
「そういうわけにいくかよ」
黒い無地のシャツとジーンズに着替えた航ちゃんがコツンとあたしの頭を軽くごつく。
「いくら幼馴染みの優しいお兄ちゃんとはいえ、このままっていう訳にもいかないだろ?」