同居、始めました!
「雛、自分の気持ちに素直になったほうがいいよ?もし、本気で航也さんが好きなら」
「わたし、本宮君が好き」
ちょっとだけ裏切ってしまったかもしれないけれど。
わたしの中には確かに本宮君がいる。
これからどうなるかなんてわからない、本宮君の気持ちはわからないし。
だけどきっと大丈夫な気がする。
「無理だけはしないでね」
「うん、ありがとう」
駅前のカフェを出ると、たくさんのカップルが視界に入った。
みんなはどうやって両想いになったんだろう?
恋がかなった人たちを見ながら家に向かって歩く。
航ちゃんは今頃、千鶴さんといるのかな?