俺のシンデレラになってくれ!
「一体、何の話になってるんですか?」
「”美”ってさ、何となくの好みもあるけど、それだけじゃないんだよな。
どこかに惹かれるから”美”だって思うわけで、どっかで相手を認めてるとこがあるから感じるもんなんだと思うわけですよ、店長は」
「はぁ……」
「そう考えると、この特集自体が無意味なんだけどなー。
テレビに出てる芸能人ならまだしも、認めるところを見つけられない他人の写真載せられたって、読者は”美”なんて感じられないだろ?
作った人間と、撮られた人間のただの自己満足でさ」
ダメだ。
何の話なのかが全く読めない。
でも、どうせここで突っ込んでもさっきみたいに無視されるに決まってる。
「自己満足で終わらないためには、それを認めさせるだけの何かをしないといけないと思うわけですよ。
だから、最初の2人は篠原に何かしら影響を与えてたってことなんだろうな。
それを篠原が認めるかどうかは別にしてさ」
「だから、何の話なんですか?」
「結局、努力の結果なんだよなー」
「店長、昔何か嫌な思い出でもあったんですか?」