俺のシンデレラになってくれ!

「は? 何言ってるの?晴香」


「あぁーこっちの話。そろそろお昼休み終わるけど……。篤、空きコマなの?次」


「え?あ、ヤバっ! 次の先生、遅刻に厳しいんだった!」
そう言うと、篤は慌てて立ち上がった。


そのまま、手元のビニール袋に晴香とあたしのところにあったゴミをまとめる。



「これ、ついでだから一緒に捨ててくるよ。美砂にはまた連絡するから!俺のアドレスは晴香ちゃんから教えてもらっといて!」


「え? あ、ちょっと……!」


「じゃ、お疲れ!」



ばたばたと教室を出ていった篤を、ぼーっと見送る。



「やっぱ、篤って面白いわー」


「は?」


「てゆうか、篤に絡まれてる美砂を見るのが面白い」


「どういう意味?」


「そのまま。まぁ、何か進展があったら教えてよ。愚痴でもいいし」



何がどう進展するんだか……。


晴香は何か期待してるみたいだけど、このことで晴香に聞いてもらいたいことがあるとしたら、それは間違いなく、全部愚痴だ。
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