苦く甘い恋をする。
ムカつく同期





「俺が好きなのは
キミじゃない」


くっきりとしたパーツ。


かなり派手な顔を華やかに緩ませ、190センチ近くあるような長身の男が、私を見下ろす。


「だから、あまり期待されても困るけど?」


そんな言葉とともに、慣れた手付きで私を抱き寄せ、顔を斜めに近づける。


ふわりと香る男の匂い。


言葉と裏腹な、体温が上がる、情熱的なキス。

< 1 / 388 >

この作品をシェア

pagetop