苦く甘い恋をする。
「……美姫……美姫っ!!」
揺らされる体に気が付いて、私は視線を右に流した。
「ちょっと。何ボケッとしてんのよ?」
視線の先には、愛海のバサバサ揺れる付けまつげ。
「あ……ごめ……」
そっか、今、お医者様との合コンの真っ最中だったんだ。
コホンとひとつ咳払いをして、私は椅子に深く座り直した。
でも……無意識に、口から零れる小さなため息。
頭の中で繰り返される、さっきのやりとり。