苦く甘い恋をする。
「俺をこんな男にした責任、おまえ、とれよな?」


長谷川くんは、そんなセリフをボソッと呟いて、後ろから私を抱きしめた。


「諦めたくないって思った女は、おまえが初めてだ。
だから……」


「……何よっ」


「抱かせろ」


「……は!?」


「今夜を俺達の結婚初夜にする」


その声は、マンションのエントランスに、低く甘く響いた。
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