Signs Of Love【クリスマス短編】
「せ、ん、ぱい……ど、して……?」
声が震える。
寒いのも、怖かったのもあるけど。
それだけじゃなくて。
これは夢?
どうして、先輩がここにいるの?
好きな人はどうしたの?
いろんな気持ちが入り混じっているから。
「果歩?大丈夫か?」
あたしの問いかけに先輩は答えないけど。
停電でエレベーターは止まっちゃってるはずだから。
階段を駆け上がってきたのか荒い呼吸を整えながら、そう言ってあたしを優しく気遣ってくれる。
あたしが先輩の手を頭上に感じたままコクンと頷くと。
「待ってろ、今懐中電灯出すから」
そう言って先輩は、あたしの頭をポンってして、立ち上がろうとした。