Signs Of Love【クリスマス短編】
「そんなこと言うなよ、果歩。あれくらい気にすんなって!」
そう言って、笑いながらあたしの頭をポンポンしてくれるのは。
「せ、先輩…」
先輩こと、そう三崎さん。
あたしは彼を呼ぶ時は、こう呼ぶ。
普段はクールな感じの先輩だけど、笑うと目がなくなってかわいくなる。
その笑顔が大好きで。
先輩の優しい言葉に癒されて。
あたしの頭に触れる大きな手に。
心臓がドキってとび跳ねて。
思わず涙も引っ込んだ。