彼女が声を出さない理由(わけ)
やがて時は流れ、戦国の世が終わり、幾度となく歴史上繰り返された戦をも乗り越え、城山流は門外不出の武術ではなくなった。

規模こそ大きくはないものの、城山流も門戸を開き、僅かながらにその技を衆人に伝えつつある。

それでも尚、城山の家伝は脈々と受け継がれている。

城山の女が、人前で声を発する事なかれ。

下らぬといえば下らぬ、現代においては無意味な家伝。

しかし、現代を生きる城山の娘は、今も心に誓っている。





己が声を発するとすれば、それは心に決めた人に想いを伝える時のみ…と。




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