サンタクロースのキス
おはなし
 暖炉の火はあたたかく燃え上がり、家の中には、高い天井に届きそうなもみの木が運び込まれ、お手伝いさん4人とママが脚立に乗ったりして楽しそうに飾り付けをしています。

 もうすぐ、クリスマスです。

 8歳のアニーは、それをうっとりとながめていました。

 なんて、きれいなのかしら……


 緑や赤や黄色や、金銀のオーナメント。たくさんの赤いリボン……

 お手伝いさんと、ママはてぎわよく、楽しそうになにか話しながら、笑いながら、もみの木をかざっていきます。
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